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2006.06.10 (Sat)

ピアノレビュー:PLEYEL

現在はドイツのピアノが響きや品質が優れているため、ドイツのピアノが占める割合は非常に高いわけですが、その中にあってで孤軍奮闘している唯一のフランスのピアノメーカーがプレイエルです。

かつて19世紀後半から20世紀前半まで、フランスではプレイエルのほかガボーやエラールといった優れたメーカーが互いにしのぎを削っていたようですが、フランスのピアノメーカーはその後苦境にたたされることになります。プレイエルも一時はドイツ最大のピアノメーカーであるシンメルが製造していた時期があり、純粋なフランスのピアノメーカーとは言いにくい部分もあります。

実際に弾いてみると芯のあるしっかりした音でありながら重たくないんです。芯のある音というのは、ピアノのエンジン部分にあたるアクションにドイツのレンナー社のアクションを用いていたり、ワイヤーもドイツのレスローを使用している事情があるように思います。これはシンメルもグロトリアンもベヒシュタインも用いているということがあり、同じものを使って何でこんなにメーカーによってこうも違うのか、と不思議に思います。
響板はストラディヴァリにも使われるイタリアのチェレザの響板を使用し、まろやかな音色を作り出しているのだといいます。

弾いてみないとわからないですが、弾く側も作品もプレイエルは合う合わないが分かれるように感じました。このピアノもピアノ技術者さんの調整によってずいぶんと響きも変わります。もともと輸入元から出荷される新品のピアノはほとんど調整されていない状態のようで、技術者さんが念入りに調整したピアノを触りましたが、その楽器は未調整の楽器に比べると、断然優しい柔らかい響きがして、こんなに魅力的な響きがするのか、と驚いたことがあります。音に艶があって、透明感がありながら淡い音。その音が広がる、そんな感じでした。

輸入元のカタログではショパンの、気分のいいときはプレイエルでなくてはなりません、という言葉が載せられ、ショパンが愛したピアノというのを前面に出しています。話がそれますが、興味深いのはドビュッシーがプレイエルなどのフランスのメーカーではなく、ドイツのベヒシュタインに賛辞を送っているということです。

また、プレイエルはどういうわけかフル・コンサートモデルを今年になって初めて発売したようですが、設計はドイツのシュタイングレーバーのようです。私の個人的な意見ですが、どうせならプレイエルが設計から製造まで全て作って、これぞプレイエル、という楽器だったら良かったのになぁ、と思いました。
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テーマ : ピアノ ジャンル : 音楽

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