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2006.07.27 (Thu)

ピアノレビュー:STEINWAY&SONS 

主要音楽ホールの実に95%以上に納入され、おそらく音楽自体に興味がない人でもメーカー名は聞いたことがあるであろう、スタインウェイ。現代最高のピアノといわれています。

1825年頃ドイツでスタートしました。ハインリッヒ・シュタインヴェッヒは、ドイツ革命を境に、ドイツでのピアノ製造に不安を覚えて、1850年、新天地を求めてアメリカに渡ります。そして1853年、ヘンリースタインウェイと英語読みに改名して、ニューヨークに会社を設立します。
この頃から<可能な限り最高のピアノ>づくりを目指し、パリの万国博覧会にも出品し、優れた楽器であるにもかかわらず開催国贔屓によりグランプリを逃していますが、その楽器の良さは当時ピアノの名手の知るところとなり、一気に名声を高めます。

現在もなお、独自の設計によって多くの特許を得たその響きが、多くの人を魅了しています。
基本的には、ベヒシュタインが響板を、ベーゼンドルファーがピアノのボディ全体を、それぞれ響かそうとしたのに対し、スタインウェイは鉄骨をも響かそうというコンセプトがあります。弦や鉄骨の振動をボディに伝えるため、サウンドベルというメカニズムを採用し、鉄骨とボディを密着させることによって、弦の振動をボディに確実に伝達させています。これがスタインウェイ独特のクリスタルのような、ダイヤモンドのような固いアタックのあと、グワーンと伸びる豊かな響きを生み出しているのだと考えられます。
また、他のメーカーは 、グランドのボディの製作には何層にも重ねた3枚の板を曲げてつなぎ合わせるようですが、スタインウェイでは何層にも重ねた1枚の長い板を曲げて製作します。非常に難しい技術で時間もかかりますが、それでもこの製作により振動の伝達にロスをなくし純粋な響きを得る、という徹底ぶりです。
こうしてできた素晴らしい楽器にスタインウェイ社は、他社が1年の保証が多い中、5年保証をしています。これは自信のあらわれなのでしょう。
他にもアラスカスプルースを厳選した響板をはじめ、駒も金属ネジを使わず、響きを損なわない木製ダボで固定したり、鉄骨も響きを最大限に得るためギリギリまで煮詰め、鉄を時間をかけて冷まして安定させていくなど、ありとあらゆる100以上の特許を駆使し、厳密にマイスターの目と手で時間をかけてじっくり作られています。

実際にスタインウェイ(フル・コンサートサイズ)を複数触ってみると、その独特の響きは何とも言えません。まず輪郭のはっきりした音がコーンと立ち上がり、後から豊かな響きが伸びていきます。音の遠達性が非常に優れているというのは弾いてみるとよくわかります。低音は豊かな倍音を含んだ響きでこれに高音部がきれいに乗ります。
アップライトでも同じことが言えます。とにかくよく響き、よく鳴り、よく伸びる、という印象です。派手でキラキラした硬質の音に豊かな響き。こういった傾向の音が好きな人にはたまらないと思います。
ただ(ここからは私個人の私見による戯言ですが)、このアップライトを家庭で弾く、というのは値段もさることながら、音色・響きのみを考えても私には少し合わない、という感がありました。もちろん整音等により多少音色を変化させることはできますが、それにしても…というふうに感じました。かなり独特なサウンドだと思います。

コストを度外視し、現在も全工程の80%を手作業で行うというスタインウェイ。あらゆる演奏家が愛用し賛辞を送っています。
ニューヨークとハンブルグのスタインウェイでは少し音にも仕上げにも傾向があるようです。これについては私がここで書けるだけのニューヨーク製を触れていないと思うので何とも言えません。

現在はこのスタインウェイの響きの方向性に向うメーカーが多いようです。ピアノには色んなメーカーがあり、色んな方向性があっていいと思いますが、なかなかそうも行かないところがあるようで、ある意味残念に思います。

スタインウェイ・ジャパン㈱にはホームページがありますので、ご紹介します。
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テーマ : ピアノ ジャンル : 音楽

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*Comment

■8月に・・・

20日にスタインウェイのフルコンを弾く会に誘っていただいたので、とても楽しみにしています。

こちらの記事を読んで、さらに楽しみになりました♪がんばって練習せねば・・・

こんどのスーパーピアノレッスンはロマン派なんですね!
終わりかけのベロフ先生のレッスンに惹かれて始めた月の光ですが、次のロマン派の番組で愛の夢にとってかわられちゃうかも?!超浮気者なので・・・(笑
yu-ki |  2006.07.28(金) 17:19 |  URL |  【コメント編集】

■やっぱり…!?

yu-kiさん、いらっしゃいませ~♪

>終わりかけのベロフ先生のレッスンに惹かれて始めた月の光ですが、次のロマン派の番組で愛の夢にとってかわられちゃうかも?!

これは、「やっぱり~」とニヤニヤしながら思ったのでした(笑)。
リストのコンソレーション3番をされていたので、もしや?と思いましたが、やっぱり「愛の夢」いいですもんね。

いやはや、スタインウェイのフルコン、すごいですよ。また感想を伺いたいです。
musika-toto |  2006.07.29(土) 00:35 |  URL |  【コメント編集】

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