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2006.08.05 (Sat)

フランス近代 ~ デュカ

ドビュッシーと同世代の作曲家第2弾はデュカです。ご存じない方も、おそらくは映画「ハリーポッター」でよく使われていたので、知らずに聴いているのではないかと思われます。
しかし、大変自己に厳しい作曲家で、生前に「残していい」と考えられる作品以外はすべて破棄し、最終的にはたった13の作品だけを残したのでした。

ポール・デュカ(1865-1935)はパリに生まれ、幼少から音楽に興味を持ち、81年にパリ音楽院に入り、和声をデュボア(このデュボアという人、後年ラヴェルをローマ賞審査でハネて周りから反発により辞任させられてしまう)、作曲法をギローに師事し、この作曲のクラスではドビュッシーと出会い仲良くなっています。
例のごとく作曲家の登竜門ローマ賞コンクールに挑むものの大賞は逃してしまいます。92年、「ポーリュクト序曲」で成功し、95年には「交響曲」を作曲します。続いて作曲した、冒頭でもご紹介した映画「ハリーポッター」でも使われていた「魔法使いの弟子」で大成功します。
このあと、1900年に「ピアノ・ソナタ」、03年に「ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲」などピアノ作品とオペラ「アリアーヌと青髭」を作曲します。12年にバレエ「ラ・ペリ」を作曲して、このあとから作品が残っていません。作曲したものの破棄されたようなんです。
このほか、1921年ごろからフォーレに誘われてパリ音楽院で後進の指導にあたり、メシアンなどを育てています。

デュカは他のフランスの作曲家と同様に、シャブリエやドビュッシーに和声の影響を受けますが、本質的にはベートヴェンを規範としているようです。
「ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲」はベートヴェンの「ディアベリ変奏曲」を、ピアノ・ソナタはベートヴェンの後期弦楽四重奏曲を規範にしている(アルフレッド・コルトー談)というのです。
後期ロマン的でありながらそれに溺れず常に抑制され、古典的構成に立ち戻ることにより作品の見通しが開け、ここにフランス的な色彩感あふれる和声をちりばめられた、素晴らしい作品ばかりです。
印象派、というと曖昧模糊としたイメージですが、ドビュッシーの友人でもあるデュカの作品には曖昧な線はありません。作品は派手でもありますが、叙情的でもあり、抑制されたロマンが旋律の甘さを引き出します。見事なバランス感覚で、その管弦楽法はストラヴィンスキーやベルクといった人にも影響を与えたと言われるほどです。

バレエ「ラ・ペリ」(冒頭のファンファーレが特に見事です…ってこの作品も破棄されかけたらしいです、オソロシイ)や「交響曲」、上記のピアノ作品などは本当に聴き応えがありますので個人的にもかなり気に入っています。
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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