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2006.08.25 (Fri)

ピアノレビュー:Bösendorfer

前回のピアノプレビューでスタインウェイについて書きました。今回はスタインウェイと双璧と言われているベーセンドルファーです。ベーセンドルファーはオーストリアの名器といわれる楽器で、スタインウェイともベヒシュタインとも全く違った素晴らしい響きを持つピアノなんです。

1828年にイグナッツ・ベーゼンドルファーによってウィーンに創業された老舗メーカーです。独立当初からベーゼンドルファーのピアノは高品質、高水準で絶賛されており、1830年(たった2年後!)にはオーストリア皇帝から宮廷御用達ピアノ製造者とされました。
リスト、ブラームス、ヨハン・シュトラウス、ブゾーニなどにも愛好され、独自の設計によるウィンナ・トーンを確立し、現在もその伝統的な工法で熟練した職人によって、丹念に製作されています。

特徴あるその真珠のような深みのある響きは、弦の振動をボディに直接伝えるメカニズムにあります。これをResonating Box システムと呼んでいるようです。具体的には、グランドピアノのボディの製作において、ボディを曲げて加工する際、1センチほどの間隔で縦向きの切れ込みを入れています。通常は比較的硬くて重い木材の薄板を接着した合板を高温高圧で強引に成型する工法が取られますが、切れ込みを入れることによって成型しやすく強引な加工をしないため、ケースを全体の構造を支える役割ではなく、響鳴板の延長として響かせる役割を与えました。結果、ボディにも響板同様スプルースを用いて、ケース全体を響かそうというねらいがあります。
スタインウェイが鉄骨をも響かそうとし、ベヒシュタインが純粋に響板を響かそうとしたのとも、明らかに違います。
加えて、低音側の響板面積を広げて中低音域の減衰をゆるやかにしているので、中低音が色彩豊かに重量感あふれる音が出る傾向にあります。

また、インペリアルというモデルがあり、ブゾーニの要望により低音部に白鍵が2つ、黒鍵が1つキーが多くついています。

私は一度130センチのアップライトを触ったことがありますが(ベーゼンドルファーのアップライトはこのモデルだけです)これがアップライトであることを忘れるような、ふくよかで豊かな響きがしました(この驚きはシュタイングレーバーで感じた驚きと似ています)。大きな音を鳴らそうとしてガンガン弾くより、自然に響きを発展(!)させるようなイメージで、腕の重みだけで低音から響きを重ねていくと、びっくりするくらい重厚な響きがします。
インペリアルも触りましたが、柔らかい響きに包まれていく感じがしました。これはベヒシュタインとも違う柔らかさです。音の伸びを感じます。実際に弾いて体験していただきたいです。

素晴らしい楽器ですが、お値段も素晴らしいです。家庭で扱うとなると現実的ではありませんが、こういった特徴を知っていると思わぬところで役立つかもしれません。
ベーゼンドルファーには、ホームページがありますのでご紹介します。
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テーマ : ピアノ ジャンル : 音楽

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*Comment

■以前・・・

新大阪のベーゼンのショールームに遊びに行ったのですが(お友達の発表会の応援)、再開して間もないころだったので、恐れ多くて触れなかったんです。。。

こんど行くことがあったら、たくさん弾いてきたいと思います!
ダレかついでに呼んでぇ~♪っていうか、自分で発起すればいいのか?!あーいかん。大それたことを考えてしまった・・・(爆

musika-totoさんは、本当にピアノにお詳しいですねー!私はぜんぜん知識がないので、これだけの知識をもってピアノに触れると、どういう感動があるのかなぁ~と、ちょっとあこがれます♪
yu-ki |  2006.08.30(水) 07:44 |  URL |  【コメント編集】

■ひやかし…>yu-kiさん

yu-kiさん、こんにちは♪

>新大阪のベーゼンのショールームに遊びに行った

私も自分のピアノ探しをしていた時に、半分ひやかしでしたが、どうしてもいろんなピアノに接してみたくて行きました。

>musika-totoさんは、本当にピアノにお詳しいですねー!

そんなことないですよ。ヨーロッパのピアノを見ていると、その職人魂の入った楽器に興味を持ったんです。それぞれのメーカーにポリシーがあって目指す響きも違う、というのは弾いてみるととても感じます。それが面白くて、いろいろ調べているといろんなことがわかってきたんです。
そんなピアノを買える訳がない、とわかっていても、いい楽器を触っているとどういう楽器がいい楽器か、というのが自然にわかるようになってきました。

しかし、新大阪のベーゼンドルファーのショールームは、敷居が少し高い感じがしてしまいました。
musika-toto |  2006.08.30(水) 22:41 |  URL |  【コメント編集】

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