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2007.03.19 (Mon)

フランス近代  イベール

ドビュッシーの次の世代としては1890年代生まれの作曲家になります。この世代は後に「サティとフランスの六人組」と言われる6人(ミヨー、オネゲル、タイユフェール、プーランク、デュレ、オーリック)のほかイベールなどがいます。
今日はイベールについて書きます。例によって、独断と偏見でのオススメ作品は色字で…。

ジャック・イベール(1890-1962)はパリに生まれパリに没した生粋のパリジャンです。幼少から母親のピアノに親しみ、パリ・コンセルヴァトワールの作曲科に学びました。もともとは演劇科に入ったようですが、どうやら音楽を捨てきれず転科し父親に激怒され、経済的援助のストップがかかり、学費捻出のためサイレント映画のピアノのバイトなどをしていたようでした。
パリ音楽院の作曲科に入ったのが既に20歳と遅かったイベールは必死に勉強しました。ここで得た友人がミヨーとオネゲル。その後第一次大戦に従軍したが、戦争後は作曲コンクールでローマ大賞を受賞しそのローマ留学中に書かれた「寄港地」で一気に広く知られる作曲家になりました。この時期にはオペラやバレエ音楽も作曲。ハーピストに重要な作品である「ハープのための6つの小品」も作曲。
その後、30年代には作曲に油がのってきます。30年に管弦楽のための「ディベルティスマン」、31年に交響組曲「パリ」、35年に「アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小交響曲」、36年に「フルート協奏曲」、38年に「10の楽器のためのカプリッチョ」など主要作品を作曲しています。
40年代にかけて「弦楽四重奏曲」を作曲。この時期にはもう尊敬される作曲家となっていて、56年には学士院会員となりました。

イベールの作品は、『訳のわからないゲンダイオンガク』とは全く異なった、明快で非常に聴きやすいフランスのエスプリを散りばめた魅力ある作品ばかりです。
イベールの管弦楽法は素晴らしく、ラヴェルがオーケストレーションの優れた作曲家として「イベールがいるじゃないか」と語ったそうで、その気品ある作品はラヴェルと共通する<職人気質>からくる明晰で節度のある音楽です。
クラシック初心者という方にもとっつきやすく、「寄港地」(地中海沿岸の港巡りの管弦楽組曲)は3つの風景が鮮やかに描かれています。(冒頭のフルートの独奏はドビュッシーの「牧神の~」を思い出します(笑))。
イベールの特色としては管楽器を好んでいたようで、管楽器の作品が優れています。「アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小交響曲」、フルート協奏曲」、「10の楽器のためのカプリッチョ」はとてもチャーミングです。
イベールの作品、どうしてこんなにチャーミングで楽しい作品が日本でそんなに紹介されないのか不思議です。興味のある方は、一度どうぞ。入りやすいけど、奥が深いと感じることでしょう。

【More・・・】

イベールといえば管弦楽曲がよく演奏されます。しかし室内楽も非常に充実していて、しかも聴きやすいのでオススメです。
そして、ピアノ独奏曲も小品の組曲があり、聴くのもいいのですが弾くにも良さそうです。あのピティナの課題曲にもイベールのピアノ作品があるようですが、その曲は「物語」という10曲からなる組曲の<水晶の籠>です。他にも、「小組曲」や「めぐり逢い」などの組曲もあります。
また、「廃墟を渡る風」という3分ほどの曲もいいですよ。
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EDIT  |  22:23  |  フランス近代音楽  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

*Comment

こんにちは!

イベール、なんとなく名前に聞き覚えがあるくらいです☆
(冬がイベールっていうからかな・・?スペルはどうかわからないですが)
でも、ドビュッシーの「牧神の~」のなんともいえない空気感が好きなんです。
きっとイベールもいいんでしょうね!
記事を読ませていただいていたら、聞きたくなりました!
まりはん |  2007.03.20(火) 09:59 |  URL |  【コメント編集】

■是非どうぞ♪>まりはんさん

まりはんさん、こんにちは。

フランス近代は日本ではドビュッシーとラヴェルばかりで他があまり知られていないのが実情ですね。日本で取り上げられていないだけ、なんですが…。
イベールはプーランクと並んでまさに<フランスのエスプリ>だと思います。記事で書き漏れに気付いたので、また補筆しようと思いますが、イベールにもピアノ作品がありまして、小品や小品を集めた組曲が多いのですが、技術的に難しくないと思われるものも多いんです。中でも「Histoires」(物語)は楽しめる作品だと思います。
また、室内楽曲がなかなか良いので、機会があれば聴いてみて下さいね。
musika-toto |  2007.03.21(水) 23:42 |  URL |  【コメント編集】

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