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2006.02.27 (Mon)

ピアノレビュー:SAUTER

私が初めて触ったヨーロッパのピアノがザウターのバロックというモデルのアップライトでした。見た感じ国産のピアノに比べかなり高さが小さく感じました。
いざ弾いてみると響きが全然違うのでビックリ。国産のヤマハやカワイを弾いてきた人からするとその違いは歴然としているので、かなりびっくりすると思います。音色はいい意味で田舎っぽい、ひなびた感じのする素朴で暖かい響きがします。高さが112センチというサイズを感じさせない、本当によく鳴る楽器だと思いました。

ザウターの創業は1819年と古く、ベートーヴェンが好んで使っていたとされるピアノの制作者シュトライヒャーの工房で修行していたヨハン・グリムの弟子のカール・ザウターが工場に発展させたようです。
ドイツ南部に位置するシュパイヒンゲンに本拠地を置くということからもわかるように、ピアノフォルテの流れを汲んだウィーン式の楽器だそうです。なるほど、ザウターの素朴な響きはピアノの原型を思い起こすような木の響きです。その響きからすると、ベートーヴェンはもちろんハイドンなどの古典やブラームスも合いそうです。

古い伝統を持つメーカーですがグランドピアノの制作は意外と遅いようで、およそ50年ほどだそうです。
ザウターの一番の特徴は響板にあるそうで、響板をできるだけ薄くして(均一に8ミリ)クラウンというソリを大きく付けて明るい響きを得ているそうで、これが製作後数年で最も良い状態になり、その後も長い間良い状態を維持できるように設計されているそうです。
楽器のウラをみると支柱が高音部に1本多くありました。これは高音部の張力が大きいことを考慮した堅牢な作りの表れです。
他に、「R2アクション」というものが付いている機種もあり、打弦時のハンマーの戻りを促すバネが一本取り付けられていて、グランドピアノ並にトリルがしやすいそうです。

後に技術者さんがかなり慎重に手を入れたアップライトとグランド(いずれもバロックというモデル)を触りましたが、非常に響きがまろやかで本当に木の響きに包まれるような体験をしました。やはり技術者さんによる差はかなり大きいです。

ザウターは弾き手と技術者を選ぶ楽器かもしれません。しかし、この3者がうまく一致すれば、この楽器が好きな人にとっては例えようもない響きに満足されると思います。一言でいうと、素朴で明るく木の響きのする楽器、という印象を持ちました。
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テーマ : ピアノ ジャンル : 音楽

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