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2008.02.24 (Sun)

私のお世話になっている技術者さん

毎年1月ごろ、私のピアノの定期調律を技術者の方にお願いしています。
今回はその私の信頼のおける技術者さんをご紹介します。


【More・・・】

私の全幅の信頼の置けるピアノ技術者さんは、arakiさんです。arakiさんとの出会いが私の楽器との出会いでもありました。
私がピアノを探して回っていた頃、大阪のとある工房を訪れました。そこは小さな工房でしたが、当時アップライトがベヒシュタイン(1920年代のものと1970年代のもの)、ザウター、グロトリアン、プレイエル、フッペルがあり、ザウターのグランドピアノもありました。
出迎えてくれたのが、温和そうな男性。店員か?と思いましたが、その時はその工房で予定があるとのことで、ほんの10分ほどで帰りました。
その後、やっぱり気になり、改めて工房に伺いました。私はピアノを15年くらいブランクがあり現在ピアノを探していること、私の楽器に対する考えのようなことを交えて、そこに置かれたいろんな楽器について少し触ってみたりしながら、その男性の方と長話をしました。その話の中で、その方が技術者さんであることがわかり、同時にその技術者さんの姿勢や考え方に共感しました。それがarakiさんでした。

arakiさんはピアノの発明されたイタリアで、いろんな時代の、いろんなメーカーの、いろんな状態のピアノを体で覚えられそこで鍛えられたとおっしゃいます。それがarakiさんの工具にも活かされ、自作の工具も数多くお持ちです。
イタリアで修行された後、ドイツのグロトリアンとベヒシュタイン、スタインウェイの工場でも修行されたそうです。本人はおっしゃいませんが、バーンスタインや去年亡くなったパバロッティ、ポール・マッカートニーのピアノの調律もされているようです(こういういわゆる「肩書き」に弱い日本人が多いので、それを嫌っておられるのかもしれません)。何よりも、その多くの経験によって、そのメーカーのその時代に合う、その楽器の状態、その箇所に応じた最善の対処ができる技術をお持ちです。
そして、そのお人柄。決して高ぶらない真摯な姿勢に頭が下がります。
現在も、大阪のシンフォニーホールなどをはじめとするコンサートチューナーをされながら、私のピアノの、家庭のピアノの調律等もされながら、旧きよき時代の楽器の再生などの作業もされています。

先月、年に一回の調律をarakiさんにお願いしました。その模様を簡単にご紹介しましょう(去年の1月の作業の様子は以前画像を交えてご紹介しました)。今回の作業でも、まず蓋、前と足元の板を外し、アクション、鍵盤を外します。鍵盤の下の部分とすべてのピンの掃除、今回はアクション部分の稼動が少し重いことからすべての鍵のアクションのある部分を調整してくださいました。いわゆる調律は相変わらずスムーズに50分ほどで終わりました。余計な作業として、譜面台のネジ止めのネジバカも思いもよらない方法で直して頂きました。いつも本当に丁寧な作業で、こちらの要望どおりに作業してくださいます。

一般的に調律師と呼ぶところを、私はあえていつも尊敬の意を込めて「技術者」とよんでいます。それは、年に一回の定期調律をお願いしても、ピアノの調整は調律という単なるチューニングだけではなく、楽器の状態を見てもらうところからはじまり、チューニングは工程の中の一つに過ぎないからです。ピアノの普及は欧米以上に進んでいる日本ですが、ピアノという楽器を本当の意味で理解している「技術者」はまだまだほんの少数なのではないかと思います。

arakiさんは関西方面はもとより、家庭のピアノも関東や東海・北陸・四国へも出張で調律等に訪問されています。もちろん、コンサートや音楽祭での調律もされています。
皆様もarakiさんに調整をお願いしてみてはいかがでしょうか?その素晴らしさを実感できると思います。

arakiさんは去年からご自身のブログを綴っておられます。ご興味のある方はぜひお立ち寄りくださいね。

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*Comment

■技術者さん

いろいろとありがとうございます。
本質をずばっと書いてくださり、私から言うことは何もありません。

もう一歩踏み込んで書かせていただくなら、ピアノ調律師は芸術家でありたいと思っています。もちろん技術をするわけですが、芸術を表現する音楽、ピアノだからこそ、アートがわからなければ技術として表現できないと思っています。その芸術がいつも身近で感じられるように意識して、作業をやっているつもりです(特に一般家庭では)。

だからmusika-totoさんにいろいろとつっこまれると大変うれしくなります。でも知らないことも多いのでご了承くださいね。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!
kinichiaraki |  2008.02.26(火) 00:15 |  URL |  【コメント編集】

こんばんは。

musika-totoさんおすすめのarakiさんのブログも見てきました。
触られた1台1台のピアノへ愛着が感じられて、本当に素敵な技術者さんだと思いましたし、内容もとても参考になることばかりで、とてもためになります。

自分も含めて、多くのピアノ指導者は、楽器については本当に素人同然です。自分も以前は、残念なことにあまりよろしくない調律師さんが来ていた時があって・・・。

いい楽器、いい技術者さんとの出会いがあって、musika-totoさんのピアノライフはきっと充実されているでしょうから、その素敵なピアノを素晴らしく弾いてください(お子様のためにもですね)。
モリス |  2008.02.26(火) 00:45 |  URL |  【コメント編集】

■お世話になっています>arakiさん

こんにちは、arakiさん。
当のご本人に読んで頂くのは、何とも居心地悪い感じがします(苦笑)。

>本質をずばっと書いてくださり、私から言うことは何もありません。

ずばっと書けているのかわかりませんが、正直に書いてみました。

>ピアノ調律師は芸術家でありたいと思っています。

arakiさんにそう言われてハタと気付きました。もしかして技術者さんと呼ぶのは失礼だったのか、と。しかし、「調律師」という呼び方ってどうにかならないものかとは前から思っておりました。arakiさんのされている作業は単なる調律やリペアという範疇ではありません。何と言っていいかわかりませんが、
そういう言葉では適切な呼び方とは思えない、もっと本質的なことをされていると思うのです。

今後もお世話になりますので、よろしくお願いいたします。

musika-toto |  2008.02.26(火) 23:13 |  URL |  【コメント編集】

こんばんは!

arakiさんのブログも拝見させていただきました♪
ご自身の信念をお持ちで、ほんとに素晴らしい調律師さんなんですね!

私は、持っているピアノはすごーく大事なピアノのはずなのですが、ピアノについて知らないことが多すぎると思います。
なので、調律師さんにお願いする時も、ほとんどお任せ状態(音のばらつき、ピッチ、ペダルの調整程度は言いますがその程度)になってしまうんですよね☆
またその言い方もとても漠然としたものになってしまいます。

信頼できる調律師さんの存在ってほんとに大事だな、と思います。


まりはん |  2008.02.26(火) 23:24 |  URL |  【コメント編集】

■おっしゃるとおりです>モリスさん

こんにちは、モリスさん。いつもありがとうございます。
arakiさんのブログを見ていただいたのですね。ありがとうございます。

arakiさんはそれぞれのピアノの状態に応じて弾き手の意見を聞きながらピアノを調整されるのですが、これまで培ったいろんな経験とarakiさんの工夫によって、思いもよらない方法で解決されることもしばしばです。楽器と対話しているようにも感じます。

>いい楽器、いい技術者さんとの出会いがあって、musika-totoさんのピアノライフはきっと充実されているでしょうから、その素敵なピアノを素晴らしく弾いてください(お子様のためにもですね)。

モリスさんのおっしゃるとおりです。この一文、私は大変重く受け止めています。核心をつかれた思いです。
音楽とはずっと関わってきていたものの、ピアノのブランクが15年もあり、現在再開しているといっても習っていないし、毎日弾くことができるとは限らず、弾くことができても30分程度で、おまけに最近は事情があって…という中で、どうやって練習していこうか、と常に思案しています。
ただ、趣味としてのピアノであるので<楽しんで弾く>ということを第一に考えています。楽しんで、というのは、もちろん遊んで適当に弾く、ということではなく、きちんと練習して、楽譜をしっかり読んで、奏法や技術面と楽曲・背景も研究して…ということですが、やはり実際に専門家に見てもらいたいとは思いますね。

ピアノの先生でもあるモリスさんにも相談させていただくことがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

musika-toto |  2008.02.26(火) 23:56 |  URL |  【コメント編集】

■信頼できる調律師さん>まりはんさん

まりはんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
arakiさんのブログを見ていただいたのですね。ありがとうございます。
ちなみに、今年1月の調律の際の様子が画像とともに紹介されておりまして(グロトリアンです)、私と私の息子も出ています(笑)。息子は一生懸命arakiさんのお手伝い(?)をしていましたよ。

>ピアノについて知らないことが多すぎると思います。

ピアノを演奏する方のほとんどがそうなのかもしれません。以前も書いたことがありますが、管楽器だと体の一部となっていて一体感があることや、本番も練習も同じ楽器を使用するということもあって、自然と自分の楽器をよく知っています。ピアノはどうしても管楽器ほど一体感がないのかもしれないせいか、ピアノについてよく知らない、ということがおこるのかもしれません。

>言い方もとても漠然としたものになってしまいます。

そこから調律師の方は、いろいろ想像して実際の作業をされるのですから、すごいなぁ、といつも感心します。

arakiさんも私に言われるのは、楽器、弾き手、調律師が一つとなって作り上げていく、ということです。まさにそのとおりだと思います。調律師さんの存在は大きいですね。
musika-toto |  2008.02.27(水) 01:15 |  URL |  【コメント編集】

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