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2008.04.19 (Sat)

暗い見通し 関西クラシック界 1

長い冬が終わり、暖かで穏やかな春になり気持ちも心なしかさわやかに感じるようになってきました。
しかし…。関西のクラシック界は非常に暗い話題で持ちきりです。

今年2月以降、注目を集める橋下大阪府知事の緊縮財政施策ですが、これまで結果の見えない投資はできないと難波の「ワッハ上方」についても移転等が問題になっておりました。この波がとうとうクラシック界にも波及しています(yahooのニュース記事)。
大阪フィルハーモニー交響楽団と、大阪センチュリー交響楽団に対する大阪府の今年度の補助金が、いずれも削減されていたのです。4つの大きなオーケストラのうち、あとの関西フィルハーモニー管弦楽団と、大阪シンフォニカー交響楽団への補助金も予算化が見送られ、復活は不透明、とのこと。
この関西の4大オーケストラについては、このブログでも以前とりあげましたが、資金難が原因でオーケストラ合併案も出ていました。この問題が先送りになった矢先の今回のニュースです。実際、大阪府からの各オーケストラに対する平成19年度の補助金の額は、新聞によると次のとおりです。
 大阪センチュリー交響楽団    4億2000万円  
 大阪フィルハーモニー交響楽団    6800万円
 大阪シンフォニカー、関西フィル 100~150万円
今回の補助金見送りによって一番影響を受けるのは間違いなく大阪センチュリー交響楽団です。団の存続さえ危ぶまれるということで、署名活動も始まっているようです。しかし、意外と関西フィルや大阪シンフォニカーは補助金を受けていません。
大阪府音楽団を母体とする大阪センチュリー交響楽団はバブル期の潤った税収によって設立されているという経緯もあり、実際、90年代は積極的にマイナーな作品をザ・シンフォニーホールを本拠地としてとり上げ、クラシック愛好家を唸らせるプログラムを組んできました。これも補助金あってのことで、バブル期に設定された補助金を維持できないのは、社会情勢というより常識で考えても理解できます。しかし、この補助金がなくなれば、指揮者や楽員を維持できない、コンサートの宣伝も限られ、優れたソリストも迎えられないことになります。まさに存続の危機です。

バブル期には、地方に素晴らしいコンサートホールが建てられ、自治体がオーケストラを設立したり、様々な音楽祭を自治体が行ったりしてきました。これは、<文化を育てる>というアピールのためだけに行ってきたのか、という疑問を抱かずにいられません。文化が根づくようになるまでには当然ながら何十年という長い時間をかけて暖め、育てていかなければなりません。そんな2,3年でできるわけがないのです。
当時は自治体という安定した収入(税収)をバックボーンとして、優秀な楽員でコアなプログラムを行い、豪華なソリストや指揮者を招いてきました。そもそもオーケストラ運営だけで黒字を維持できるオーケストラはほとんどないわけで、こういった補助金に頼らざるを得ないのが現状です。
今後について未だ見通しがたっていませんが、動向に注目したいと思います。

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*Comment

こんばんは。

大阪のオーケストラは、補助金が減らされるとやはり存続の危機になりそうで、本当に暗い話題ですね。
財政が圧迫しているから、あらゆる分野で徹底的に節約という考えか方はわかるのですが、もっと他に削減できる事業はあるでしょうし、文化やスポーツなどを、何でも黒字と赤字ということのみで考えるような傾向は、やはり残念です。

そして大阪だけではなく、日本各地でもオーケストラは都道府県からの補助金が年々削減されて厳しい状況のようですね。
オーケストラの団員や事務局なども、最近はそうした厳しい状況を肌で感じ始めたのか、聴衆を増やすような活動も一部では活発化してきたらしいのです。

我々もたくさん生のステージを聴きに行く機会を増やしたいですね。
自分も、レッスンの時間などの関係上、音楽会を聴きに行く回数は決して多くはないのですが、来月はいくつか聴きに行く予定です。
モリス |  2008.04.26(土) 23:53 |  URL |  【コメント編集】

■盛り上げたいですね>モリスさん

モリスさん、こんにちは。レスが大変遅くなりすみません。

こういう暗い状況になると、財政のみを考えると止むを得ないとは思うものの、日本での国や公共団体の「文化」に対する考え方がこういうものかと残念になります。
日本はもとより本場のヨーロッパでも、若年層のクラシック離れが深刻になっていますが、客層の裾野を広げる活動を行わないと20年、30年後のクラシックはさらに厳しいものになりそうですね。クラシックは難しい、というイメージを払拭できたらいいですが、これがなかなか難しいのでしょう。

CDではなくて生の演奏に接する機会、増やしたいですね。
私も事情がいろいろあるにせよ、じっくり音楽を聴く機会を少しでも持ちたいと思います。
musika-toto |  2008.05.03(土) 21:42 |  URL |  【コメント編集】

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