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2006.07.14 (Fri)

思ったよりも…

毎日蒸し風呂のような天気が続いていて、うんざりしております。
しかも梅雨の時期でありながら、予報は雨と言いながら晴れたり、さっきまで晴れていたのに突然雲が出てきてピカピカ雷が光ったと思ったら、スコールのようなバケツをひっくり返したような雨が降ったり、また気候についていくのも大変です。これでは8月が思いやられますね。

さて、先日出張で寄り道した時の話から。
久しぶりにスタインウェイのアップライトを触りましたが(スタインウェイについてはまた<ピアノレビュー>にて綴りたいと思いますが)、とてもヌケのいい音でコーンと鳴っていて、クールでクリスタルな響き、というのが耳に残っています。
世界の主要ホールの実に98%以上がスタインウェイのピアノを使用している、というのを何かで読みましたが、これはよく考えてみると、思いのほか偏っている現象だと思います。日本の主要ホールにおいては、それこそ100%に迫る割合だろうということは容易に考えられます。

何でそんなに偏りがあるのかと考えると、それは、スタインウェイが無難、という結論があるようにも思います。ベーゼンドルファーにしてもベヒシュタインにしても、それはそれは素晴らしい楽器で、スタインウェイにも劣らない、別の魅力を持った楽器であることは間違いないのですが、あまりにもスタインウェイが有名であり演奏家もこぞって賞賛する、国際的なピアノコンクールでも使用されるというのもあって、<スタインウェイが基準>のような風潮があるような気がします。
実際に触ってみると確かにスタインウェイは素晴らしい楽器であることがわかるのと同時に、スタインウェイはかなり個性的な楽器であると感じられると思います。これが物差し的な楽器になっているということは、色んなホールのあちこちにスタインウェイその楽器がきちんと理解されているのかどうか疑わしい現実を思えば、ちょっとぞっとしますね。こんなに個性的な楽器が、ほとんどの主要ホールに納入されている、というのは、かなり甚だしい現象だと思います。
ブランドイメージが先に行く、というのは本末転倒でもあります。

最近では、滋賀県の栗東のさきらというホールにファツィオリが納入されていたりする例がありますが、全国の地方に良いホールができて、楽器にこだわりを持つホールも出てきています。
聴く側も演奏する側も、あんまり流されすぎないようになりたいものですね。
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テーマ : ピアノ ジャンル : 音楽

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*Comment

こんにちは
随分以前にこちらにお邪魔させていただいた者です。
僕ももっともっといろいろなピアノがホールに納入されていてもいいのになーとつくづく思います!
「ホールというのはたいてい公共のもので働いているのは公務員。で、公務員がピアノを決めるから「無難」にスタインウェイ。あとでとやかく言われないですし。」ってことを小耳に挟んだことがあります。当たらずとも遠からずと思いました。
実際スタインウェイを弾いているとやはり「無難」なのだろうなと思います。
クラシックでもジャズでもロックでも、ショパンでもラフマニノフでも80点以上取れるのがスタインウェイなのだろうなと思います。曲によってはベーゼンドルファーやベヒシュタインの方がよほど合っていると思うことも多々あります。
グロトリアン=スタインヴェッヒ、安定しているようで何よりですね。
aoinoue |  2006.07.15(土) 14:34 |  URL |  【コメント編集】

■ありがとうございます>aoinoueさん

やっぱりそうですか…。
しかし、確かに総合的に見て「無難」というのはわかりますね。
最近ではお金のかけているホール(と言う言い方にはちょっと抵抗がありますが)には、スタインウェイのほかにもう一台ベーゼンドルファーやヤマハなどを所有しているところもあるようです。
ファツィオリ(これもいずれ「ピアノプレビュー」で紹介しようと思います)もすごい楽器ですので、こういうの置いてくれるホールがもっとあればなあ、と思います。

ウチのグロトリアン=スタインヴェッヒ、この湿度の高い日本の一般家庭でよく頑張ってくれています。
musika-toto |  2006.07.15(土) 22:43 |  URL |  【コメント編集】

ファツィオーリ、一度だけ弾いたことあります。サイズは2メートル弱のものだったと思います。新生のピアノということであまり興味がなかったせいか印象に残っていませんが(同じに展示されていたベーゼンドルファーに気を取られていました)、チッコリーニのファツィオーリを使ったCDを聴くと響く響く!という感じですね。
機会があればもう一度弾いてみたいと思います。
aoinoue |  2006.07.17(月) 00:10 |  URL |  【コメント編集】

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